と心配になったら


「なごみママ、おはようございます。」


振り向くと

すでに着替えた留理が居た。



「おはよう。留理、早いね。」


そう言いながら留理の顔を見て


つくづく


加崎にそっくりって思う。



この子も大人になったらあんな風になっちゃったりするのかな?


こんなに可愛いのに・・・



それにしても

留理の母親ってどんな人なんだろう?


今、どうしてるんだろう?


それって

留理に聞いてもいいのかな?



「なごみママ、どうしたの?」


気が付くとボーッと突っ立てた私。


「え?うんん、それより留理
朝食食べに行こう。」


食堂の方からいい匂いがしてる。

私は、留理の手を取って食堂に向かった。



一歩

食堂に足を踏み入れると


そこに社長の姿―――

椅子に座って新聞読んでる。


こっちに背を向けてるからどんな顔してるかは、分からない。


けど

きっとまた難しい顔してるに決まってる。



休日だって言っても

社長が居るんじゃここも会社と同じ。


今さらだけど

好きな人・・・それが社長だなんて


自分でも変。