社長!好きです!

もっと早くにこの拳

使えば良かった・・・



今さらなんだけど・・・





「着きましたよ。」


タクシーが停まり


加崎が脇腹をさすりながら
お財布を出した。





「あ、和が出しといて。」


中を見てすぐに私にそう言った。


「はい?
持ってないの?」


思わず

加崎のお財布を取り上げ






確認



ギョッ!




目が飛び出るか

と思うほど



「なんで・・・・」


ビックリし過ぎて


加崎の顔

マジマジと見ずにいられなかった。



だって・・・

だって・・・だって・・・



「すみません。大きいんですけどいいですか?」



私が払う様子がないの見て

と言うか

ビックリし過ぎて

私は、ただ固まってたんだけど


加崎が自分のお財布から

1枚抜き出し

支払いを済ませ


「ほら、和、ぐずぐずしないの!」


自分だけさっさと降りて行った。



「なんなのあいつ?」



加崎のお財布―――


万札が

ギッシリ!



目に焼き付いて離れませんっ!