「は~あ~・・・」
私の大きなため息に
社長秘書室に入って行き掛けた仁佐さんが
「ダメダメ、ため息なんかついたら。」
と言ったので
それに対して
「分かってます・・・
幸せになりたいんですけど・・・ね。
幸せにしてくれる人いないしィ~」
と
単なるグチ
「僕じゃあ君を幸せにはできないよ。」
と
仁佐さんも私の単なるグチに
軽く答え
「期待なんてしてませんから。」
誰も仁佐さんに幸せにしてくれなんて
頼んでませんよ・・・
と思いながら
私も軽く返す。
ただ
それだけで
それは
あまり深い意味の無い
ああ言ったらこう言う
程度の受け答え
だった・・・のだけど・・・―――
「幸せになりたかったら
相手を選ぶんだな。」
う゛・・・・
またしても・・・
仁佐さんは、既に社長秘書室に入り
私は、その入り口で入りかけ
て
振り向く
そこに
「・・・社長」

