「原因は社長とか?」
社長室を出ると仁佐さんが
徐に聞いてきた。
「ち、違いますっ!・・・」
即否定
するも
「そう?
僕にはそうは見えなかったけど?」
仁佐さんが
急に接近してきて
私の目をジッと覗き込んで
「やっぱり」
と言って
「やっぱりって何ですか?・・・
ってゆ~か・・・仁佐さん近過ぎです。」
私は、あんまり近過ぎる仁佐さんに
ちょっとドギマギ
仁佐さんは気にする様子もなく
もっとよく見るように
自分のメガネを外して
私を覗き込んできた。
なに?なんなの?
仁佐さんと私の距離
たぶん
数ミリ?
メガネを外した仁佐さん
まるでキスでもするときみたい・・・
で
そのまま固まってる私に
「うん、今、
久利生さんの瞳の中に
“ラブ”が見えるよ。」
仁佐さんが笑って言った。

