「どうしたの?また、いびられてるの?」
加崎が聞いた。
いびられてる?
佐久良さんに?
「笑美花って厳しいからな~。」
副社長が呟く。
うん?
今、言ったよね?『笑美花』って・・・
呼び捨て?
「私・・・
一生懸命やってるんですけどぉ・・・。」
江戸川小百は、同情をかうように
ちょっと
しょんぼりして見せた。
「大丈夫だって!
心配ないよ。江戸川さん、可愛いから。」
副社長・・・
あなた
それ・・・
まあ・・いいけど
にしても
誰もさっきの“笑美花”には気付いてない?
何かある。
副社長と佐久良さんの間に
何かある。
って・・・
そんなこと気にしてもしょうがない。
そう
私に関係無い・・・し

