社長!好きです!

ここのケーキ

和菓子系では
決してない・・・よね?



「社長、もうよろしいんですか?」


仁佐さんが鞄を持って出てきた。


「ああ、仁佐さんの方は?」

「はい。もう出られます。」

「そうか、じゃあ行こう。」



あっと言う間

社長は今まで私としゃべっていたのが
嘘のよう

サッサと行ってしまった。



仁佐さんは

ケーキの箱を抱える私に

軽く微笑んでから
社長の後に着いて行った。



仁佐さんって

やっぱり変わった・・・なあ――――



仁佐さんと社長を見送り

仁佐さんの態度の変化に

やっぱり変な感じ―――



そんな思いも束の間




「ケーキ食べよっと!」


あとはケーキのことだけ・・・