「何を言ってるんだ・・・。
僕がケーキを好きなように見えるか?」
社長はケーキから目を背けて言った。
「え?
でも・・・」
社長はここのケーキが好きなんでしょ?
好きなはずだよね?
甘いものが嫌いな振り?
甘いもの好きってイメージじゃないから?
「もしかして
社長
カッコつけてます?」
ちょっと疑いの眼差し
送ったら・・―――
「誰がカッコつけてるって?」
すごい怖い顔で睨まれた。。。
しまった。。。
また余計なことを・・・
「すみません・・・
気のせいでした。」
取り合えず謝ったものの・・・
心の中では
すっごく食べたいくせに!
ぜ~ったいにそう!
カッコつけてるだけだよ。
って
密かに思う。
だって
そうでしょ?
社長の彼女のさなえが言ってたんだから・・・
「久利生さん・・・
君のその眼差しは
完全に
まだ疑ってるようだが?」

