「僕もここのケーキは好きなんだ。」
仁佐さんも箱を覗いて言ったので
「仁佐さんも一緒に食べましょう。」
誘ったが
「これから社長と出かけなきゃならないんだ。残念だけど・・・」
本当に残念そうな仁佐さん
「残しときましょうか?」
「いいよいいよ。
秘書室で鮎原さんとこっそり食べて。」
仁佐さんはそう言ってまた社長室の隣に入って行った。
二人分には多すぎる。
けど
わ~い!
「こっそり食べてだって~。
ラッキー!」
ケーキの箱
抱えて
クル~っと
一回転
したら・・・
「なにやってるんだ?」
ギョッ!!
目の前に
社長!!

