社長!好きです!

「和ちゃんって歩くの速いんだね。

そんな凶器のような靴履いてるのに。」


凶器のような靴?

ピンヒールのパンプスだけど

凶器ってなに?



「前に電車の中で足踏まれたことあるんだよね。」



そう、それは、何かの天罰だったんでしょうね?


密かにそう思いながら・・・



「それは、災難でしたね。」

とだけ答えたが・・・

「よかった、口利いてくれて。」

副社長を喜ばせてしまった・・・



あ~ 口利いちゃったよ・・・


天罰ですねって言ってやればよかった・・



それから

早歩きの私に悠々と着いて来る副社長・・・


それもそのはず・・・

足の長さからして全然違う・・・


多分180cmかそれに近いぐらいの身長


チラリと横目で見る



足なが!



ああ・・そんなことで驚いてる場合じゃなかった・・・





いいかげん・・・・離れてほしい・・・


離れてもらわないと・・・


会社が近くなってきたし・・・


このまま二人で出社な・・・


ないでしょ?


だけど



そのまま二人で会社に着いてしまった。。。



誰かに見られるどころじゃなくって・・・