社長!好きです!

「は~あ~・・・」

コーヒーを飲み干し

時計を見ると

もう とっくに午後の仕事も始まってる。



別に秘書室だって私ひとりぐらいいなくっても、全然問題ないだろう

とか

思って

仕事に戻る気もしない。




「溜息なんてついてると、幸せが逃げてしまうよ。」


ふと

そんな声に顔を上げると

さっきの厨房の男性



「逃げてくぐらいの幸せが

ここにあればの話ですよね?」


殆ど知らない人なのに

つい

可愛げのない返事をしてまう。


せっかくコーヒーまでごちそうしてくれたってゆ~のに・・・



「そう?不幸には見えないけど?」


彼は、そう言って


私の空になったコーヒーカップに

持ってきたサーバからなみなみと

またコーヒーを注いでくれた。



「ありがとうございます。・・

まあ・・不幸って訳でもないですけど・・・」



このコーヒーをまた飲み干すまで

もう少しここで仕事サボっちゃおう・・・



そんなことを思いながらコーヒーを一口飲むと


カタン!と

椅子を引き出し厨房の男性が隣に座った。