社長!好きです!

「ったく・・チッ!」


社長が舌打ちした。

イライラしてる・・・


多分、何か・・誰かが着いて来てるから

それを振り切ろうとしてる。


シートに沈み込んだままの私には後が見えない。


取り合えず静かにしてることにした。


目を瞑る

今度は寝ないぞと思いながら・・・


この状況

慣れると寝てしまう自分がすごいと

ちょっと思ってる・・・



そんな私に


「寝るなよ。」


また社長が言った。


「寝ません!」


そう言い返すと同時に

急に車のスピードが落ちたのを感じた。