社長!好きです!


「僕もそろそろ帰ろっかな。」


沼原さんも一緒に玄関に向かう。


「ゆっくりして行けよ。」


社長が言った





「あ~、僕、お酒飲むからタクシーで来たんだった。」





「青山くん、送ってくれないかなあ。」


え・・・



「悪い、二人乗りなんだ。

じゃあ、気をつけて帰れよ。」



急に?

すご~く

冷たい感じ


背を向け行ってしまう社長―――


立ち止まり

ものすごく不満げな視線を送る

沼原さん・・




彼を残し

社長は

サッサと車に向かって行ってしまった。