社長!好きです!

人より多少は度胸があるかもしれない。


社長に楯突く女ですから・・・

でも

それとこれとは別でしょ?



「やれやれ・・・


昨日はあれだけ無謀な運転をしたのに

今日はこれぐらいで尻ごみかい?」



くっ・・・

売られたケンカは買いたいとこだけど・・・



「で・・ですが・・・

こんな車・・・」


ちょっと弱気な自分・・・



「まあいいだろう。

行きは僕が運転するから
帰りは君に頼む。

突っ立てないで乗りたまえ。」



ふん!威張っちゃって!



少しムカつきながらも

内心

ホッ!


そして助手席に乗り込んでみたら・・



「思ったより広いだろ?」

「え?・・ええ・・まあ」


どうみても二人分のスペースしかない車内。


思ったより広いって言われたって・・・

しっかりと隣に社長だし・・・


なんだか・・・


社長の体温が分かるぐらい近くて・・・


変な気起こしそう?


そんなこと考えて・・・



バカバカ私のバカっ!!


正気に戻れ!