「久利生さん、聞きましたよ。
昨日の運転のこと。」
翌日、廊下を歩いているとすごい勢いで
能成くんが追いかけて来て
目をキラキラさせながらそう言った。
「もう、知ってるんだ。」
なんでそんなに嬉しそうなのか分からない。
「はい。すごいですね。
社長に運転させちゃったんでしょ?」
いったい誰が言ったんだ・・・よ
と思ったら・・
「社長が俺の運転がどれだけ上手いか
褒めてくれました。」
社長が言ったんだ・・・
嬉しそうなのはそのせいだったんだ。
「でも
久利生さんの運転は
レーサーだって言ってましたよ。」
「レーサー・・・ね」
褒め言葉じゃないことぐらい
私だって分かる。
なのに・・・
「すごいですよね。
社長を乗せて自分の運転をできるんだから
久利生さんの度胸を俺はかいます。」
で、目をキラキラさせてたのは
私の武勇伝を聞いたからってやつ?
私の度胸をかってもらっても・・・
はい?
そうゆうことじゃないと・・・
思うんですけど・・・
能成くんは
ますます私のフアンになったようで・・・
「俺、久利生さんに着いて行きます!」
また
言ってる・・・

