社長!好きです!

いや・・・

待てよ・・・


“完全に芽室さんを信用していいの?”


どこかでもう一人の自分が

すご~く慎重になって自分に問いかけてる。



私って・・・

こんなに疑り深かったっけ?



でも・・・

気がつけば


自分の机を整理し出した芽室さんを


私は


芽室さんの本心を透視するかのように・・・


そんなことできないんだけど・・・


目を細めて・・・


正面から凝視―――――・・・


すると


ふと何かに気づいたように?

芽室さんが顔を上げ


一瞬


ギョッ!





した顔をした。



「どうしたの?」


「い・・いえ別に・・・。」


よっぽど私の疑り深い視線が気になったらしく・・・


「敵じゃないから信用して。」


わざわざそう言って


微笑んだ。



うむ・・・



その微笑みが怪しい。