社長!好きです!

一瞬私たちの様子に仁佐さんが

ギョッ!

となった。



本当に驚いててそのままドアを閉めて

退散しちゃうかと言うぐらい。


確かに

この状態はおかしい。



ドアの側で突っ立ったまま

社長の手は

私のおでこにあって

その社長を黙って見つめる・・・私?



何?何があったの?


って感じでしょ?



妙な空気が流れ―――


「ああ、仁佐さん、いいところに。

何か冷やす物を持って来てやってくれ。」


「え?・・


冷やす物・・・ですか?・・・」




仁佐さんも何かまずいもの見たって

感じでいて

咄嗟に秘書としての行動を忘れたみたいに

社長の言った事を復唱しただけで

動かず・・・



「あっ・・仁佐さん、大丈夫です。

あっ・・そうそう、おはようございます。」


私も変に挙動不審になって


なのに社長は


「これのどこが大丈夫なんだ?

その状態じゃ、客の前には出れんだろ。」


すごく冷静で


「仁佐さん、彼女の頭をなんとかしてやってくれ。」


そう言って仁佐さんに私を押し付け


社長室のドアをバタンと閉めてしまった。



なんなの?この変わりようは・・・?

仁佐さんの手前、ごまかした・・・感じ?


どうなんだろう?


でも・・・最後は面倒くさそう・・・

だった気が・・・