「芽室さんって・・・
佐久良さんのこと・・・」
芽室さんの方をジッと見た。
そうだ!
この顔は・・・絶対にそう!
「な・なんのことですか?」
ちょっと慌ててる?
「好きなんですか?」
ずばり聞いてみた。
一気にこっちのペースに持ち込むことに成功?
芽室さんが真っ赤になった。
あらあら・・
思いがけない反応にこっちも
面白くなって・・・
「じゃあ、笑美花に言ってあげますよ。
芽室さんが好きだって言ってたって。」
「なっ・・・何を・・・」
さっきよりも
もっと慌てる芽室さん。
かわいい・・・
笑える・・・
そうこうしてるうちにエレベーターが着いた。
「余計な詮索するより、
自分の今後を考えた方がいいんじゃないですか?」
いつの間にか冷静になって芽室さんは
先に降りて行ってしまった。
な~んだ。
面白くなりそうだと思ったのに・・・
でも、これは一つ芽室さんの弱点を掴んだ訳だよね?
ふふっ・・・

