唯一の味方かもしれない能成くんは
どこに行ったか
戻って来ていない。
「じゃあ、久利生さん取り合えず
社長室に行って、
社長に挨拶して来て。
まっ、社長も久利生さんの顔なんか
見たくないだろうけど。」
仁佐さんがそう言うと
「でしょうね。」
芽室さんが仁佐さんに向かって頷いて
「僕も一緒に行って来ますよ。
監視しとかないと
社長も危ないですからね。」
自分の机の書類を引き出しにしまうと
立ち上がり
「行くよ。」
私の方を確認もせずにサッサと出て行ってしまった。
な・・なんなのあんたたち!
どこまでも嫌なヤツ!嫌なヤツら!
ホントに秘書室って最悪!!

