社長!好きです!


「久利生さん、君ももう分かっていると
思うけど、

今回の人事は恩赦だ。

君のしたことは許された訳ではないよ。

よく覚えておいてくんだね。」



恩赦?

私のしたこと?

そんな罪なんて犯しましたっけ?

まさか

それって・・・


由とのキス・・とか?


挨拶もそこそこに

仁佐さんに言われ・・・


「ここは今までの部署とは違う。

君の処遇は社長次第だと言うこと。

すぐに首と言う訳にもいかないからね。」



芽室さんにまで

そんなことを言われ・・・


しかも

すごい軽蔑の眼差し・・・



芽室さんって・・

“陽だまりのような人”

ではなかったの?



「社長の監視の下では、
君も好き勝手はできないだろう。」


仁佐さんが私に言うと


「ですね。社長も考えたものですね。」


芽室さんも仁佐さんに同調。



仁佐さんも芽室さんも

二人とも

私にとっては


敵だということが分かった。