「本とに嫌なヤツっ!威張りくさって!
何様のつもりよ!」
私は行ってしまった車に向かって
吐き捨てるように言い
そして・・・
「何様じゃなくて社長ですよ。久利生さん」
後から呼ばれ
ハッとして振り返った
ら・・・
「あ・・・」
そこには、第一秘書の仁佐さんが立っていた。
「一人忘れてってるよ・・・。」
思わず呟き・・・
「忘れられたんではなくて、
僕は、これから人と会う用事があるから残ったんです。」
「はあ・・そうですか。
では・・・
お疲れ様です。」
取り合えずここから去ろう・・・
と思ったが・・・

