「勝手なことでもないよ?
だって、和ちゃんってさ、
秘書の資格持ってるよね?」
由は、どうですか?
とばかりに笑顔を向けてきた。
なんであんたがそんなこと知ってる訳?
「ええ、確かに短大で取得しましたけど・・・
そんなこと・・・」
「なんで知ってるかって?
当然だよ。俺、副社長だよ。
社員のことは知る義務があるからね?」
「プライバシーの侵害!」
ちょっと違うけど言い返し・・・
「違うと思うけど?」
と言い返された。。。
「人の経歴、わざわざ調べたってことでしょ?」
なんかストーカーっぽくない?
「ストーカーと違うから。」
由は、キッパリと言った。
絶対にストーカーだって・・・。
「ああ・・もう、こんな時間だ。
私、もう、行くから。」
こんな話を続けてもしょうがない。
クルリと由に背を向けて
事務所に向かった。
その背中に
「本気で考えといて!」
と
由が言った。
考えるも何も
絶対に秘書なんかやりませんから!
聞こえない振りしてそのまま去ったのだが・・・
この後・・・
とんでもないことに・・・

