◇◇◇


キーンコーンカーンコーン


「はい、お前らさっさと座れ」


いつもの調子で実験室に入ってきた先生。


なんか少し眠そう?
やっぱ忙しいのかな。


結局二人きりで過ごす時間なんて全然ない。

ここ数週間は特に忙しそうだ。


ちょっと……いや、かなり寂しいかも。


「──じゃあ、次のページに進むぞ。ここまでで質問あるかぁ?」


先生がそう言って教室を見渡すと、クラスのムードメーカー的存在の男の子が手を上げた。