街の明かりが前から後ろに流れて行く。

夜のドライブって初めてかも。


助手席から見る先生の横顔ってなんか特別で、すごい優越感。



前にここに座ったのは合宿の時で、ただドキドキしていただけだった。

もう、あの時とは違う。


「どうしたの?」


「え?」


「俺の顔ばっか見てるから」


私は一度呼吸を整え、しっかりと先生を見つめなおした。


「……うん、先生、あのね」


「何?」