「今週になってから急に寒くなったね」 「そうですね。っていうかもう10月ですもんね」 「あははっ、どっちかって言うと、もう11月の方が近いよ」 先輩とこうしてゆっくり話すのも久しぶりだ。 文化祭以降、部活にはほとんど顔を出さなくなったから。 受験生だから当然なんだけど、なかなか寂しい。 「……先輩、好きな人とうまくいきましたか?」 「えっ?!……ああ、うん」 耳まで真っ赤になってる先輩。 思わず顔がほころんでしまう。 「紗奈ちゃんは?」 「………」