「大丈夫です。正直ちょっと戸惑いましたけど、先生らしいっていうか」 私が笑ってそう言うと、先輩も笑って「そうだね」と言ってくれる。 それを見て、私にはお兄ちゃんはいないけど、こんなお兄ちゃんがいたらいいなって思った。 それから、天文部のことや学校のことを少し話して食堂を出た。 「金曜日、晴れるといいね!おやすみ」 別れ際、先輩はそう言って手を振ってくれた。 私も夜の空にお願いした。 金曜日はどうか晴れますように。