放課後、化学実験室へ行くと海斗先輩がいた。 「こんにちは」と言って、先輩の近くの椅子に座る。 北大路先輩と付き合ってるって本当なのかな? タイピンのことでケンカになってたりして。 「あ、タイピンありがと。瑠璃から受け取ったよ」 そう言って先輩はネクタイに光るタイピンを私に見せた。 るり……名前で呼んでるんだ。 やっぱり二人は……。 「あ、北大路先輩とケンカになったりしてないですか?」 私は心配そうに先輩の顔を見上げた。 「なんで?」 しかし当の先輩はきょとんとしてしまっている。