最近の皆は、焦燥に駆られている。 勿論、あたしの隣の席に座っている人もそうでありまして。 「凜っ!」 『……何か、洸太の形相が怖いんだけど』 「お前の出番がやってきた!!」 『……』 無視、無視。 あたしは頬杖をついて、外の景色を眺める。 あっ、中庭でサボってる生徒がいる。 しかも、うちのクラスの生徒じゃん。 ダメじゃないか。 小枝と戯れるのも良いけど、貴重な自習時間をもうちょっと有効に使おうか、君ら。