『(あんたの容姿の方が、何倍も凄艶だわ)』 腹黒好色漢――…おっと、口が滑った。 この胡散臭い――…ゴホン。 微笑しただけで、女性を一ころにしてしまう程のこの男。 名前は、中島蒼空(ナカジマ ソラ)。 ……ケッ。 こいつの名前を口に出す度に、この澄んだ空が曇り始めるわ。 って、そういえば、年上は敬わなければならないんだっけ? 一応、中島はあたしの一つ上だけど……。 金輪際、敬えないね。 それくらい、あたしは中島を忌み嫌っている。 今回だって!!