「ねぇ、この学校の名物知ってる?」 「名物?何それ」 「ほんっと!そういうのに興味ないよね?」 「て、言われてもねぇ……」 少し苦笑しながら、購買部のおばちゃんにからあげとオムソバを頼む。 「それで、名物って?」 友達である柚乃に問いかけながら、おばちゃんにお金を払う、と。 「ちょっ、ほら!来たよ?」 柚乃はこっちこっちと、あたしの肩を叩きながら、ある方向に指を差す。 何がよ、と積み重ねたからあげとオムソバを両手で持ち、しぶしぶ振り返った。