『(やっぱ、断ればよかった)』 悪いと思いながらも、あたしが住むアパートの前まで洸太に送ってもらった。 疲れが溜まっている洸太にとって、今から帰宅することは億劫だと思う。 ここから洸太の家まで、かなりの距離があるから。 『(……)』 本当に申し訳ない。 ごめんなさい。 心中で謝罪した。 「凜。じゃあ、またな」 『うん。またね』