ここでカッチーンと頭にこない女性が、世界に何人いるのだろうか。 いや、いるわけないでしょ! 『“どうせ”って、どういうことよ。暇じゃない――…』 「美味しいレストランを見つけたんだけど」 『……、』 「行きたくねぇのか。そっか、そっか」 『……』 「せっかく、奢ってやろうと思っていたのになぁー!」 『(ぐっ……!)』 わざと声を張り上げ、意地が悪い笑みを見せる洸太。