『将生さんが付けているのは、確か15000円するやつだったと思う』 「嘘でしょ!?」 凪は「うわぁあぁぁ!」と悲痛な叫びと共に、頭を抱え込んだ。 あっ、洸太と凪が同じ態勢をしてる。 なんか、写メ撮りたいなぁー……。 『まぁー、凪。携帯で調べてみて。10000円しない片耳用のウルフがあるから』 「分かった!」 凪は胸ポケットからスマホを取り出し、さっそく調べていた。 その凪の必死さが可愛いなと思い、目を細める。 『(……クリスマスプレゼントかぁー)』