手を伸ばせば届く距離にいるのに、手を伸ばせなかったのは私の弱さ。 抜け出したくて抜け出したくてたまらなかったのに、そうしなかったのは私の狡さ。 臆病な私は伝えられない想いに 鍵をすることも、ましてや表にさらけ出すことも。 ――…やめることもできなかった。