天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

どうしようか…。


翼鬼は苦しそうに真っ赤な顔を歪めている。


とりあえず、額に濡れた手ぬぐいを当てて熱を冷まそうとした。


すると…。


「ん……」


翼鬼の瞳が、少し開いた。


「翼鬼、大丈夫?」


声をかけると、翼鬼は嬉しそうにふにゃっと笑って、俺の手をとった。


………はい、当然思考停止ですがなにか?


「総司の手…冷たい…」


そのまま頬に持っていこうとする。


「ちょっ、翼鬼!?」


「なぁに?」


なぁに?じゃなくてだね…。


可愛すぎるんだよっ…!


でも病人だし!


手なんか出せないし!!