「あの…あなた…」
ああ、言われる。
そう思ったけれど。
あたしがその先を聞くことはなかった。
「おい、何してんだ……愛美」
大好きな人の声が、聞こえたから。
振り返ると、人形をとった朔がいた。
「…ありがとうございました。…ほら、行くぞ」
朔は翼鬼たちにお礼を言うと、さっさと歩き出してしまった。
「あ…」
名残惜しそうにあたしを見る翼鬼と、目があう。
それでも、翼鬼はあたしを見ると。
にっこりと、微笑んでみせた。
翼鬼、あなたは…。
あなたはきっと、あたしだって解ったのね。
ありがとう、翼鬼…。
ああ、言われる。
そう思ったけれど。
あたしがその先を聞くことはなかった。
「おい、何してんだ……愛美」
大好きな人の声が、聞こえたから。
振り返ると、人形をとった朔がいた。
「…ありがとうございました。…ほら、行くぞ」
朔は翼鬼たちにお礼を言うと、さっさと歩き出してしまった。
「あ…」
名残惜しそうにあたしを見る翼鬼と、目があう。
それでも、翼鬼はあたしを見ると。
にっこりと、微笑んでみせた。
翼鬼、あなたは…。
あなたはきっと、あたしだって解ったのね。
ありがとう、翼鬼…。


