天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

このままずっと見ていたい。


でも、そんなことをしたら…沖田さんに気づかれてしまう。


なんてったって、新撰組一番隊隊長なんだから。


早くお団子を食べて、違うところへ行こう。


そうしたかったのに…。


「総司、ここがいいんじゃない?」


「そうだね」


なんであたしの近くに座るのよぉぉ!!


バレないかしら。


一応、翼鬼に正体バラしたときとは違う髪型だけど。


…バレない、わよね?


「お団子おまちどおさん」


「あ、ありがとうございます」


あたしはお礼を言って、お団子を受け取った。


すると…翼鬼が、あたしを凝視していた。


「翼鬼?どうかしたの?」


「……なんでもないっ。お団子食べよう」


「?うん」


…まさか、気づかれた?