天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

って…は!?


「お前…俺がせっかく斬らねえでおこうとしてんのに!?」


「うるさいなぁ。だってお父さんを狙うんだよ?だったらお父さん守んないと」


「だから俺はお前の父親じゃねぇ!」


「父親じゃなくても、僕にとってはお父さんなの」


…嬉しいこと言ってくれんじゃねぇか。


じゃなくて!!


「もういいじゃん、この人捕まえちゃえば」


「お前は人を斬ってほしくねぇのか、そうじゃねぇのか!?」


「斬ってほしくないって!だからこの人捕まえて説教すればいいじゃん」


「説教して聞いてくれんのか!?」


「知らないよ、そんなこと!」


だったら言うなよ!


天鬼と俺がごちゃごちゃ言い争いしてたら。


敵がいきなり俺に斬りかかってきた。


「っちっ!」


反応が遅れたか…。


俺が剣を抜くより早く。


天鬼が敵の剣を自分の剣でうけた。


「何やってんの、土方さん!ほら邪魔だから!」


「だからって蹴ろうとすんなぁぁ!!!!」


「だったらさっさとどいて!危ないんだからっ」


「お前がな!?」