天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

「いいから、答えろっつってんだろ!女の子不安にさせてんじゃねぇ!」


睨むあたしの視線なんてお構いなしに、天鬼は笑ってる。


「…誰か、なんて…。翼鬼が一番よく知ってるでしょ。どういう関係かも」


あたしが、一番よく知ってる…?


意味分からない。


「…はぐらかすなよ」


「はぐらかしてなんかないさ。…山崎さん」


山崎さん?


なんでいきなり…?


不思議に思ってると、すぐに山崎さんが現れた。


「なんや用か?」


「翼鬼をもう一回、女の格好にして?」


「「はぁ?」」


…かぶった声は、もちろんあたしと山崎さん。


「まあええけど…。ほんなら行こか、翼鬼ちゃん」


「いやいやいや!?あたしは全然よくないから!!だから引っ張って行くなぁぁ!!」


あたしの嫌がる声は聞き入れられず。


あれよあれよと女の格好にさせられてしまった…。