天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

いつもと同じ、騒がしい時間が流れる。


お千代ちゃんは、浮かない顔。


それは天鬼も一緒で。


こっちをちらちら見ながら、ご飯を食べてる。


「…お千代ちゃん、これ美味しいよ」


「あ、うん…」


…やっぱりあたしがなんとかできることじゃないよなぁ。


「総司~。助けて…」


隣の総司に助けてを求めてはみたが。


「翼鬼にムリなら、俺もムリでしょ」


と苦笑いされてしまった。


…だよな。


天鬼にしか、ムリだ。


夕食が終わったら、天鬼に真実を問い詰めてやる。


できれば、浮気なんかじゃないと信じて。