部屋についてすぐ、お千代ちゃんは話し始めた。
「今日のお昼過ぎ、歩いとったら偶然天鬼はん見かけてなぁ。話しかけようとしたら…」
「女の人と楽しそうに話していたと」
こくこく頷く、お千代ちゃん。
天鬼に限って、浮気なんてないと思うけどなぁ。
「その女の人、どんな人だった?」
「すごい美人で、天鬼はんとよぉお似合いで…」
「ああ、ごめん」
またも泣きそうになったお千代ちゃんを、必死でなだめる。
「やっぱり、あたしなんかが天鬼はんと恋仲やなんて…おかしいんやろか」
「そんなことないっ。お千代ちゃんはいい女の子だよ!!自信もちなって!」
「翼鬼ちゃん…ありがとう」
…あたしのお千代ちゃんにこんな顔させるなんて…。
天鬼め…何やってんだか。
天鬼がお千代ちゃんを嫌いになるなんてこと、絶対ない。
だって、お千代ちゃんが天鬼を救ってくれたから。
鬼じゃないって、言ってくれたから。
きっと天鬼はお千代ちゃんを嫌えない。
だから…
天鬼、その女の人は誰なの…?
「今日のお昼過ぎ、歩いとったら偶然天鬼はん見かけてなぁ。話しかけようとしたら…」
「女の人と楽しそうに話していたと」
こくこく頷く、お千代ちゃん。
天鬼に限って、浮気なんてないと思うけどなぁ。
「その女の人、どんな人だった?」
「すごい美人で、天鬼はんとよぉお似合いで…」
「ああ、ごめん」
またも泣きそうになったお千代ちゃんを、必死でなだめる。
「やっぱり、あたしなんかが天鬼はんと恋仲やなんて…おかしいんやろか」
「そんなことないっ。お千代ちゃんはいい女の子だよ!!自信もちなって!」
「翼鬼ちゃん…ありがとう」
…あたしのお千代ちゃんにこんな顔させるなんて…。
天鬼め…何やってんだか。
天鬼がお千代ちゃんを嫌いになるなんてこと、絶対ない。
だって、お千代ちゃんが天鬼を救ってくれたから。
鬼じゃないって、言ってくれたから。
きっと天鬼はお千代ちゃんを嫌えない。
だから…
天鬼、その女の人は誰なの…?


