天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

…どれくらい時間が経っただろうか。


書き終わって、妙に静かだと思って振り返ると…。


「ったく…。風邪ひくぞ」


二人は寄り添って眠っていた。


よく似た寝顔は、本当に天使のようだ。


俺は布団を敷いて、二人をそこに寝かせる。


…飯食ってんのか?


翼鬼はともかく、天鬼はもっと食わせなきゃな…。


「…ありがとな、ほんとに」


そう告げると。


二人は少しだけ笑んだ気がした…。



















「土方さ~ん。翼鬼、いますか…」


副長室へ入ってきた沖田は、目の前に広がる光景に目を見開いた。


そしてふっと笑って、


「仕方ないなぁ。今日だけ、ですよ?」


そう言って部屋を後にした。


翼鬼と天鬼が土方を挟んで、幸せそうに眠っていた…。