天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

何事もなく買い物を終えて、屯所へ帰った。


そして自室へ向かう。


「翼鬼、いるのか?」


声をかけてみても、返事はない。


…終わったのか?


「翼鬼なら夕食作ってますよ」


「…総司」


「なんです?」


「…なあ、今日ってなんかあったか?」


ずっと思っている疑問を尋ねる。


「鈍いですねぇ、土方さんも」


総司はクスクスと笑う。


…思うんだが。


こいつも女装すれば普通に女に見えるんじゃないか?


言ったら言ったで怖いから、言わねえが。


「…今日、翼鬼と天鬼君。土方さんのことずっと呼んでないじゃないですか」


「いや、呼んでただろ」


何を言い出すんだ。


呼ばれたから起きたんだろ?


「はぁ…。もういいです。土方さん、あとは自分で考えてください」


なんなんだよ!?


分かるわけねぇだろ、そんなことで!