天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

教えてやろうか?


そう言おうとしたとき。


「…しょうがないなぁ。時間かければ慣れるよな…」


どうやら自力でやるみたいだ。


…できるのか?


「これがぁ、火事で…しょうか?…ああ、消火ね…」


…できてるみたいだ。


合ってるし。


…ヒマだなぁ。


「翼鬼、俺ちょっと出かけてくるな」


「あー、どうぞ~。気をつけてね~」


気をつけて、か…。


そんな心配は無用だが。


墨と筆でも買ってこようか。


…いつになったら戻ろうか。


買い物終わったら戻るか。


俺はさっさと京の都へと出かけていった。