天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

次に目を開けたら、天鬼の顔が見えた。


「あ、起きた」


「………どわぁぁあっっ!?!?」


「うるさいよ、お父さん」


うるさいよっつったって…!


そりゃ叫びたくもなるだろ!!


天鬼が俺の顔覗き込んでたら…!


「なんでいるんだっ」


「えー、お父さんが全然起きないからじゃん」


「お前らが寝かせといてくれたんだろ!?」


「それでもさ…この時間まで起きないとか…さ」


「…今、何時だ」


俺は恐る恐る聞いた。


正直…この後に続く言葉を聞きたくはないが。


「今?もうすぐお昼じゃないかなぁ。翼鬼がご飯作ってるよ」


「は!?もう昼だと!?」


悪い予感は的中した。


仕事がたまってるっつーのに…!!


くっそ、二度寝なんてするんじゃなかった。


「お父さん」


「あ!?悪いがお前に構ってやる時間は…」


「今日はゆっくりしてなよ。僕らがやってあげるからさ」


「んなわけにゃいかねぇ………は?」


今、なんていった?