天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

翼鬼は瞳を閉じて、持っている包丁に力を込める。


…なんか危ない事態が起きそうだと思うのは、俺だけ?


「…天鬼?」


「何?」


「あんた、何が言いたいの?」


「え、翼鬼が可愛げないよねって」


そこ普通に答えちゃだめでしょ!!


絶対翼鬼切れかけだって!


「…今の天鬼は可愛くない」


「嬉しくないよ、可愛いって言われても。…ってか、とりあえず手は動かそう?時間ないから」


天鬼君に言われて、仕方なく手を動かす、翼鬼。


…うっわ~、なんか危険だぞ?


うん、危険だ。