天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>


屯所に帰ると、みんな戻っていた。


「おっかえり~」


「ただいま」


「今日は散々だったぜ」


「まったくだ、だからめんどうなことになるっつったんだよ」


「まあまあ原田さん。楽しかったでしょ?」


すると原田さんはげんなりしたように言った。


「お前らは楽しかったかもしれねぇけどな、俺は疲れただけだ」


「楽しかったよ~、すごく」


すごく疲れたけど。


部屋で和んでいたら。


スッパーンと襖が開いた。


そこには……


「てめぇら……」


鬼の形相をした土方さんが立っていた。


「げっ」


翼鬼が顔をしかめる。


「京の町にまで出て何やってんだぁぁぁぁああ!!!!新撰組が走り回ってたからなんかあったのかと思って聞きに来た人が大勢いたんだそ!?」


「何って、鬼ごっこ」


「そういうこと聞いてんじゃねぇんだよ!!だいたい、お前らは…」





それから土方さんの説教が始まり、みんなでおとなしく聞いていた…。







「だからあたしはやだって言ったんだよ!」


「楽しんでたじゃん」


「…それとこれとは話が別!」