天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

「お父さ~ん!」


あたしはほぼなだれ込むように副長室へスライディングした。


「おまっ…何しにきたんだ!」


「え~、もうなんか疲れた…」


あたしはうつ伏せのまま目を閉じた。


「はぁ、大方、総司と会ってなんかあったんだろ…」


「よく分かるねぇ…さすが、お父さんだ…」


あー、なんかほんとに眠くなってきた。


「…寝るなよ、風邪ひく」


そんなこと言われてもさ~、眠いんだよね…。


「優しい、ね~……」


そこであたしの意識は落ちた。














だからあたしは知らない。


その後副長室に入ってきた総司と天鬼が、土方さんに説教されたことは。