天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

屯所に着いたら、原田さんがいた。


「おぉ、翼鬼!お帰り…って、なんか怒ってねぇ?」


「ただいま。怒ってるよ、そりゃあもうすごくご立腹ですよ」


「いや、お前自分でご立腹とか言うなよ。…話くらいは聞いてやってもいいが?」


「……あのね」


あたしはどこかに怒りをぶちまけたくて、原田さんに話した。





「…ほぉ~、二人とも翼鬼のこと大好きだなぁ」


「あたしが言いたいのはそういうことじゃなくてね…」


呆れながら抗議すると、原田さんは分かってると苦笑した。


「土方さんにでも頼んでみれば?二人がうるさいから怒って、って」


「もうあたしが怒ったからいい。…あー、でもお父さんに話してこようかな…なんか疲れたし」


「いってらっしゃい」


原田さんに見送られて、あたしは副長室へ行った。