天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

「あれ、天鬼君と翼鬼?どうしたの?」


総司も気づいて、近づいてくる。


「ヒマだったから、歩いてる。」


「そうですか」


「沖田さんは?何してたの?」


「あぁ、土方さんに頼まれて買い出しですよ。豊玉さんのためのね」


…ここに土方さんがいたら罵声が聞こえる。


というか、今も少し幻聴が…。


「でも終わりましたので、どこか行きます?」


「そうだねぇ。どこ行こうかなってしゃべってたんだけど。…翼鬼、なんかない?」


「ない」


「「即答…」」


だって、ないんだもん。


さっきから考えてて、でも特になかったんじゃんか!


「じゃあ甘味処に行きますか」


じゃあってなんだよ、総司…。


「それ沖田さんが食べたいだけじゃーん」


「そうですよ?」


「「そこ即答なんだ…」」