天使の翼を持った鬼~愛よ輝け~ <番外編>

…時は約30分前に遡る。





あたしは何もすることがなくて、部屋でごろごろしていた。


「翼鬼~、今ヒマ~?」


と、そこへ呑気な声を出して天鬼がやってきた。


「ヒマだよ、どうした?」


あたしは上体を起こして天鬼のほうをみる。


「どこか行かない?僕もヒマだし」


「いいよ、行こっか」


京の中ならどこ行ってもまぁいいだろう。


土方さんの許可があれば。


…まだまだ危険な状態ではあるけど、少しは安全な場所になってる…と思う。